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- 「オーガニック」が意味するもの
- 有機検査員による内部監査
有機検査員とは、有機認定の仕組みを支える、現場に最も近いプロフェッショナルです。有機JAS認定は、国が認めた登録認定機関が申請内容どおりに管理されているか、書類検査と現場検査の結果を検査結果をもとに判断します。その検査を行うのが、有機検査員あるいはオーガニック検査員と呼ばれる人たちなのです。
有機検査員は、畑や果樹園、加工施設はもちろん、堆肥場、資材置き場など農産物が通る可能性のあるすべての施設を検査し、生産計画や農産物の取り扱い方法、出荷方法などの内部規程(マニュアル)も確認。食品の生産にかかわる全工程のチェックを担当します。
ノヴァでは2011年から、製品の品質管理を徹底し、いっそうの品質向上に役立てるため、この有機検査員の力を借りて、内部監査を定期的に実施しています。
内部監査では、JOIA(日本オーガニック検査員協会)の設立者でもある作吉むつ美さん、さらに有機農業経験を軸に消費者としての目線も活かして有機認証に携わる富岡裕子さんというお二人の検査員の協力を得、それぞれ異なる視点からチェックを受けています。
「有機認証」の枠組みを、単に「認証を受ける」ためだけに使うのではなく、より「安心・安全」な製品を提供するツールとして積極的に活用する。これが、ノヴァの「有機性」「有機認証」「安心・安全」に対する姿勢です。
有機JAS認証の検査では、有機製品の取り扱いに関連する内部規程の整備と遵守、小分け・梱包や保管の方法、現場を清掃する洗剤などの混入防止対策、さらに日々の製造記録の確認といったごく細かい部分まで、厳しいチェックが行われます。そうした検査を経て認定を取得した商品は、信頼がおけるものだと考えていいでしょう。
私が有機検査員を目指したのは、「安全で地球環境への負荷も小さい有機食品をもっと広めていきたい」という思いからでした。ノヴァのブッシュ社長は、検査を受ける立場でありながら、検査をしっかり行うことで「有機」の信頼性がより高まり、有機食品がさらに広がるという認識を持たれている。より良い有機食品づくりを目指し、協力しながら改善を進めていくノヴァとの仕事はとてもやりがいがあります。
「商品を買う」というのは一種の投票のようなもので、購入という行為を通じて企業の行動への支持・不支持を表すことができます。商品を買う立場の消費者の方も、その商品がどんな思いで、どのように作られたものなのか、賢い目をもって商品を選んでいただければと思っています。
富岡裕子