2013年3月19日
ハッピービレッジプロジェクト いちじく栽培地 ベキラ村訪問
6月、トルコの生産地を訪問して来ました。山あいに佇むいちじくの村。1000人が仲良く暮らす「ハッピービレッジ」ことベキラ村をご紹介します。ちょうどこの時期はいちじくの受粉の季節。トルコ産いちじくの受粉は、日本で見られるいちじくとは異なり、とても神秘的。小さな虫「イチジクコバチ」の助けを借りて行われる、まさに自然による作業です。ハッピービレッジプロジェクトについては別記事でも報告します。訪問したイチジクの村ベキラ村で働く生産者の素顔が見られる写真も多数。
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ベキラ村遠景。山間の道をくねくねと車で上って行くと、視界の向こうに村が現れる。こじんまりとした村だが、ここに1000人が住む。
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ベキラ村全景。村の周りにいちじく畑が広がる。住民のほとんどがいちじく生産で生計をたてるこの村は、まさにいちじくとともに生きる村。
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近づくと、かわいらしい村だ。入り組んだ坂道に、所狭しと家が並ぶ。親戚同士で近所に住んでいる人が多いそう。
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仲良く番地が並ぶ。
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双子みたい。手に持っているのは焼き茄子。皮をむき、冷たく冷やしてドレッシングで和える。ハーブや酸味が効いて、とても美味しいのだ。
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窓からのぞいて笑顔。のすてきな一枚。こうやって世代の違う男性が日中おしゃべりに興じているのかなと思うと、微笑ましい光景だ。
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村で出会ったロバを引くおばあさん。80代だという。顔に刻まれた優しいしわ、頭に巻いたおしゃれな布。この村で、どんな人生を歩んできたのだろう。
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人柄が顔に表れる。
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村で出会ったこの男性も、有機いちじく生産者である。スタッフのエドガンさん達と親しそうにおしゃべりがはずむ。
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村の中にある学校の子供たち。私たちが覗いたら、歓声を上げながら元気に駆け寄ってきた。
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ベキラ村から車で5分ほどのところにある、いちじく専用倉庫。収穫したいちじくは、各生産者によってここに運び込まれ、一時的に保管される。
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いちじく用の計量器。この時期は倉庫内は空っぽだったが、収穫期にはたくさんのいちじく入りコンテナが並ぶ。
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左は取引先のスタッフ、エドガンさん。ノヴァの窓口となり、その迅速かつ真摯な仕事ぶりは定評がある方。
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生産者のアクラムさん。いちじく倉庫の管理も担当している。
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いちじくの木。雄株と雌株がある。
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農業専門家のメフメッドさん。生産者のもとを頻繁に訪れ、農業指導や相談に乗っている。いちじくの神秘的な受粉のしくみについて、熱心に説明してくれた。
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受粉の立役者の名は「イチジクコバチ」。体長約1ミリ。いちじくは雌雄が分かれており、コバチが雄の実と雌の中に入り、行ったり来たりすることで、受粉するのだ。
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花は実の中にある。いちじくを「無花果」と書くゆえんだ。雄果で花粉をつけたイチジクコバチは、雌果の「おへそ」の部分から中に侵入し、受粉が完成する。
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実を軽く叩くと、花粉が出てきた。ちなみに、雌果は受粉すると、おへそが蜜でふさがれ他のコバチは入ってこれなくなる、不思議。
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以前はこれを敷いていちじくを乾燥させた。現在は、シートに代わり、衛生的にも向上した。
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村のいちじく生産グループの一つを訪問。有機栽培の取り組みについてお話ししてくださった。生産者の満足度も高い。
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ここは休憩所。農作業以外、一日6−7時間はここで過ごすという。涼しい風が通る。トルコ版の麻雀?もある。 ノヴァスタッフ作吉さんも挑戦!
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乾燥させたセージが入ったお茶。おいしい。
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生産者グループのみなさんの集合写真。
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取引先のスタッフ、生産者さん、ノヴァスタッフと。みなさんフレンドリーだ。
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トルコはあちこちの屋根に太陽熱温水器が見られる。電気もガスも使わずにお湯が得られる。日本も見習いたいものだ。
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道ばたでパンを焼いている女性たちに出会った。大きい丸いパン。持ってけ持ってけ、と勧められたが、都合でそうもいかず、残念でした。
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生産者の男性が、まだ青い受粉期のいちじくを持って、リクエストに応えてくれた。いちじくの木は傾斜地で栽培されているので、慣れていないと上り下りにも一苦労だ。
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