2013年12月1日
カリフォルニアくるみの生産地訪問 その1
ノヴァと長いお付き合いのある、オーガニックくるみの生産者さんを訪ねました。農場長のラスさんは、アメリカのオーガニックくるみ生産のリーダーともいえる方。その栽培方法だけでなく、くるみの殻を燃料に再生利用するなど、地球環境に配慮したさまざまな取り組みを行っておられます。訪問したのは10月、ちょうどくるみの収穫期。いったいどんなふうに収穫するのでしょう。ご紹介します。
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カリフォルニア空港から車で数時間。ディクソン・リッジ・ファームに到着です。オフィスのドアにはこんなかわいい看板が。農場経営の右腕、ジェニーさんが笑顔でお出迎え。
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マネージメント担当で、社長のラスさんの娘であるジェニーさんが気さくな笑顔で迎えてくれました。早速オフィスのテーブルでミーティングです。
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それにしても素敵なオフィス。しかもちょうどハロウィーンの時期!たくさんのバルーンやら、がい骨の人形がたくさんディスプレイされています。遊び心満載で感心。
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うわ~^^; 飾り付けるときはさぞかしウキウキするんでしょうね。
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オフィスを出ると、敷地内にこんなに沢山のくるみがコンテナにいっぱい。人生でこんなにたくさんのくるみを見たのは初めて、です。
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コンテナにはDixon Ridge Farmsの焼印が。絵になりますね。
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まずは敷地脇にあるくるみ畑へ。ここで栽培しているクルミの木は樹齢の進んでいるものが主だそう。
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ジェニーさんがこまやかに質問に答えてくれます。
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幹の色が途中で変わっているのですね。質問すると、これは幼苗の時に接ぎ木をしているからなんだそう。栽培しているくるみはすべて接ぎ木がしてあります。
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若い苗木も植えてありました。くるみは本格的に収穫ができるには7、8年かかり、20〜30年くらいが生産力のピークだそうです。
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左から2番目が農場長のラスさん。近年新たに増やした200エーカーのくるみ畑まで一緒に車で移動。まずは畑でパチリ。素敵な笑顔です。
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カリフォルニアでは水は灌漑のためとても貴重。ドリップ式の灌水設備を導入して、水をできるだけ節約しています。
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これ、何しているところだかわかりますか?答えはくるみの収穫。この大きいアームでくるみの幹をがっしりとつかみブルブルと揺らします。ほとんどすべての実が地面にバラバラと落ちる…
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くるみの収穫風景。見事なハンドルさばきで移動しながら次から次へと木をつかんで実をふるい落していきます。こうやって一日中やるのだそうです。目が回らないのかな?
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ラスさんとジェニーがくるみや栽培方法について説明してくれます。お客様にも説明できるように、こちらも真剣です。
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これがくるみの実!それではこの実の中身はどうなっているのでしょう?
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実が割れて、おなじみのくるみの殻が露出してるのがわかりますか? 収穫期にはこのような状態になります。殻の中身も熟している証拠。
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皮が割れると自然にくるみの殻が落ちます。抜け殻?はこんな状態です。
それにしても、想像を超えたくるみの姿でした。ちなみに、葉が白いのは日焼けを防ぐため。
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ラスさんがくるみを手に取って説明してくださいました。実の皮をむくと。。。
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中のくるみの殻は少ししっとりして、産毛が生えているような感じなんです。生まれたての赤ちゃんみたい。ラスさんいわく「手塩にかけて育てた自分の子供みたいなもの」だそうです。
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地面に振り落した大量のくるみは、やはり専用のトラクターで拾い上げていきます。
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どんどん回収して車に搭載されているベルトに流します。
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まだ小枝やごみなど混じっていますね。ことあと、加工場で異物を取り除いて洗浄、乾燥します。その写真はまたご紹介しますね。
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とにかく、スケールが大きいです。でも、オーガニック農場なので、木と木の間は広くとってあるし、春には地面はカバークロップ(被覆植物)でおおわれるのです。
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これがカバークロップの芽。いくつかの種類が混ぜて用いられます。そのミックスも、土への栄養や保湿などさまざまな条件を考えて研究したものだそうです。
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とにかく笑顔がステキなお二人。オーガニックの栽培に強い信念をもって、かつ愛情たっぷりにくるみと向き合っているのを感じました。
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さて、茶目っ気たっぷりの作吉検査員(今回は検査ではありません。念のため。) くるみを回収するトラクターに乗って、周りは大爆笑でした。
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ディナーはご家族全員と和気藹々。ずっとノヴァとお付き合いいただきたく思います。ありがとうございました。