オーガニック食品=有機食品とは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず、自然界の力を最大限に引き出して生産された食品のことを言います。日本では農産物、加工食品、飼料および畜産物などについての認証制度がJAS法によって定められており、認証を受けていない農産物や農産物加工食品に「有機」、「オーガニック」と表示することは法律で禁止されています。
有機JAS認証を取得するには、「種まきや植え付けをした作物を初めて収穫する3年以上前から、化学肥料や農薬に頼らない土づくりを行う(多年生作物の場合)」、「栽培期間中も、化学肥料や農薬を使用しない」、「収穫後も化学物質に汚染されたり、有機でない食品と混ざらないよう管理する」など、多くの条件を満たす必要があります。その上で書類検査と実地検査を受け、国が認めた登録認証機関にすべての要件を満たしていると判断されれば認証を取得。その後も年に一度、継続して審査を受けます。
海外から輸入する食品も仕組みは同じで、海外で有機JAS認証を受けたもの、またはJAS制度と同等の制度を有すると認められた国(アメリカやオーストラリアなど)の政府機関の証明を受け、日本国内の有機認証を受けた業者が輸入したものだけが「有機」、「オーガニック」と表示できます。
ノヴァではこの有機認証を、安心・安全な食をお届けするための重要な指標だと考えています。
ノヴァの基本方針は「おいしく、安心な食をお届けする」こと。健康な身体づくりの基盤となる「食」を提供する上で、「安心・安全」は欠くことのできない条件だと考えています。
1985年の創業以来、「健康で安全な」食のあり方を追求しつづけてきたノヴァが、この「安心・安全」を守るにあたり、ごく自然な答えとして選択したのが、「オーガニック=有機」であることでした。ノヴァの有機ドライフルーツ・有機ナッツは、土壌づくりの段階から農薬や化学肥料に頼らず、栽培時の殺虫剤や化学肥料も不使用。加工時の酸化防止剤などもいっさい添加していません。
また、「有機であること」が国内外の認証機関によって保証された品であることもポイント。厳しい書類検査と実地検査を経て認証を取得したということは、その食品がオーガニックであるという事実が、第三者機関により、記録を通してしっかり確認されたことを示すからです。
また、ノヴァではより高いレベルでの安心・安全を実現するため、有機認証の取得にとどまらず、さらなる安全性と品質向上の取り組みも併せて実施しています。
「オーガニック=有機」は「安心・安全」を守るための重要な指標。これが「健康で安全な」食のあり方を、創業以来追求しつづけてきたノヴァの「オーガニック=有機」に対する考え方です。
しかし「安心・安全」を守るノヴァの取り組みは、単に有機認証の取得にとどまりません。
信頼できるオーガニック生産者を探して世界各地を訪ね歩き、生産者の顔、果樹園や畑の様子、加工現場の状態などをしっかり確認して、直接、取り引きを行うのがノヴァの基本。取り引きを開始した後も、スタッフが定期的に現地を訪問。生産者と「畑の顔が見える関係」を構築することで、より高い安全性と品質の実現に務めています。
さらに、現役の有機検査員の協力を得て、定期的な内部監査や有機に関する勉強会を実施し、会社全体で有機への理解を深めています。
有機検査員とは、有機認証の仕組みを支える、現場に最も近いプロフェッショナルです。有機JAS認証は、国が認めた登録認証機関によって、事業者の有機JAS管理が申請内容どおりであるか、書類検査と実地検査の結果をもとに判断します。その検査を行うのが、有機検査員あるいはオーガニック検査員と呼ばれる人たちなのです。
有機検査員は、畑や果樹園、加工施設はもちろん、堆肥場、資材置き場など農産物が通る可能性のあるすべての施設を検査し、生産計画や農産物の取り扱い方法、出荷方法などの内部規程(マニュアル)を確認。有機食品の生産にかかわる全工程のチェックを担当します。
ノヴァでは2011年から、製品の品質管理を徹底し、いっそうの品質向上に役立てるため、この有機検査員の力を借りて、内部監査を定期的に実施しています。内部監査では、JOIA(日本オーガニック検査員協会)の設立者でもある作吉むつ美さん、さらに有機農業経験を軸に消費者としての目線も活かして有機認証に携わる富岡裕子さんというお二人の検査員の協力を得、それぞれ異なる視点からチェックを受けています。
「有機認証」の枠組みを、単に「認証を受ける」ためだけに使うのではなく、より「安心・安全」な製品を提供するツールとして積極的に活用する。これが、ノヴァの「有機性」、「有機認証」、「安心・安全」に対する姿勢です。